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ブレーキパッドの素材ってなに?気になる性能や製造工程も解説

2022年05月31日

車の安全に欠かせないのが、ブレーキです。
中でも、ブレーキパッドは摩擦ですり減る消耗品です。
その素材や製造工程を少しでも知っておけば、交換の大切さが分かるはず。

この記事では、素材や製造工程など、ブレーキパッドに関する気になるポイントを解説します。

ブレーキパッドの素材ってなに?気になる性能や製造工程も解説

摩耗することで性能を発揮するブレーキパッド

ブレーキは、摩擦によって機能します。
回転する金属に、ブレーキパッドが摩擦を起こして、減速または停止させるわけですね。
摩擦が起きると、エネルギーが発生します。
ブレーキパッドは表面の摩擦材をすり減らすことにより、そのエネルギーを吸収します。

エネルギーを吸収しないと、かなり危険です。
金属同士の摩擦で火花が出たり、発熱でブレーキフルードが沸点を超えたりするからです。
ブレーキパッドは文字通り、身を粉にして働いてくれているわけですね。

パッドの摩擦材は、エネルギーを吸収して単純にすり減らしているわけではありません。
ブレーキの踏み具合に合わせて摩擦の力を加減するなど、いろいろな工夫がされています。

例えば、摩擦係数。
これは、二つの物体の接触面に作用する摩擦力と接地面に対して、垂直に働く抗力の比率です。
ブレーキパッドの性能表記には、必ず示されていますね。

一般的な車向きの場合は、0.3〜0.4、高性能車やスポーツタイプは、0.4〜0.5となっています。
数値が大きいほど摩擦面が大きくなるので、軽い踏力でも強い制動力が得られます。

では、摩擦係数が大きいほどいいのではないか、と考える人も多いでしょう。
でも、摩擦が大きければ良いと一概にいえないのがブレーキパッドの難しい点なのです。

コントロール性が重視されるブレーキパッド

ブレーキペダルを軽く踏んだだけでも、ガツンと強く制動力がかかると危なくて運転できません。
そこで必要になるのが、初期制動力です。

これは、ブレーキングを始めてから、摩擦係数の最大値に達するまでの数値です。
一般的に数値が大きいと最大値に達するまで短く、数値が小さければ最大値まで長くなります。
ブレーキを適度にコントロールするためには、比較的小さめの数値が良いとされています。

その他、耐フェード性や耐久性も、ブレーキパッド性能の重要なポイントです。
ブレーキパッドのメーカーは、これらの要素から最適のバランスを考えて生産しているのです。
従って、パッドの素材や製造工程は、決して同じではなくメーカーごとに、微妙に違っています。

次に記すのは、あくまで一般的な素材や製造工程と想定してください。

ブレーキパッドの素材と製造工程

ブレーキパッドは、金属製のベースプレートに摩擦材、ブレーキライニングが貼りつけられています。
ベースプレートは別名、パッキングプレートとも呼ばれていますね。
ライニングは、新品の状態で厚さは約10mmほどです。

現在、摩擦材の主流になっているのは、有機系ノンアスベストタイプ。
結合材、補強材、摩擦調整材が調合されており、10〜20種類の原材料が使われています。
その中には、アラミド繊維やスチール繊維、黒鉛なども含まれています。

原材料の配合は、ブレーキの目的別によって変わってきます。
例えば、公道を走る一般車両の場合は、ノンスチールタイプが適しているといわれています。
スチール繊維を含まないため、ローターへの負担が少なく、耐フェード性に優れています。

ロースチールやセミメタリックと呼ばれているパッドは、スチール繊維の含有量が10〜50%。
初期制動力が比較的低く、低温時でも制動力をコントロールしやすいのが特徴です。

有機系ノンアスベスト材を、全く使わない金属製やカーボンメタリック製もあります。
高い制動力と耐熱性能には優れていますが、ローターへの攻撃性が強いという欠点があります。
そのため、一般車両には向いておらず、主にレーシングカーなどに使われています。
製造工程も素材と同様、メーカーによって微妙に違ってきます。

一般的な製造は原料の配合から始まり、それを固めてベースプレートに貼りつけます。
この状態で、約200℃の窯に入れて焼き上げます。
さらに塗装、焼付、乾燥などを行い、最後にスコーチと呼ばれる表面を軽く焦がす作業をします。
このスコーチをすることで、ブレーキパッドは最初から効きが良くなるのです。

もちろん、これは簡略化した説明。
実際はもっと複雑で配合や焼付の温度、時間などがメーカーによって変わります。
性能が変われば、製品が増えるのも当然の話です。
市販されているパッドの種類が多い理由にも、納得でしょう。

ブレーキパッド選びに迷ったらプロに相談する

どれほど性能が優れたブレーキパッドでも、摩擦ですり減ったら交換が必要です。
交換時期の目安は、厚みが半分以下となる5mmからです。
3mm以下になると制動力が不安定になるので、即交換が必要となります。

しかし、前述したようにブレーキパッドは多種多様に存在します。
純正品ならともかく、少しでも性能の良いパッドを選ぼうとすると迷ってしまいますよね。

そんなときは、自動車部品の製造・販売で30年以上の株式会社クランツに相談してみましょう。
自社製造しているブレーキパッドは、独自の技術を活かし、ユーザーから高い評価を受けています。
その特徴は耐久性に優れ、ブレーキダストの汚れを軽減したこと。
コスパが良いだけでなく、ホイールの手入れがラクになるのは嬉しいポイントですね。

スタッフもベテラン揃いなので、ブレーキパッドに対する相談も的確にアドバイスしてくれます。
ブレーキパッドを交換するなら、株式会社クランツの製品がおすすめです。