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ブレーキオイルの交換時期はいつ?価格や交換不要論の真相も解説
2024年01月10日
ブレーキオイルの交換時期を見極めるのは、カーユーザーにとって難しいといわれています。
オイルの色に問題がなくても、沸点が下がっていたりオイルが減少していたりする可能性があるからです。
そのため、交換はカーディーラーやカー用品店に依頼をする必要があるといえるでしょう。
この記事では、ブレーキオイルの交換時期を知る目安3つを解説するので、ぜひご覧ください。
ブレーキオイルの交換時期を知る目安3つ
ブレーキオイルの交換時期を知る目安3つは、以下の通りです。
・オイルの色が黒くなってきたとき
・オイルそのものが減ってきたとき
・1~2年前後が経過し交換時期が来たとき
各項目を詳しく解説します。
オイルの色が黒くなってきたとき
ブレーキオイルは、新品のときは薄い黄色やあめ色のような色です。
しかし、次第に空気中の水分やチリなどを吸収して変色していき、劣化が起こります。
オイルの色が茶色や黒色になってきたら、劣化が進んでいるサインのため交換をしましょう。
なお、オイルの色は、エンジンルームにあるリザーバータンクで確認可能です。
目視で色がおかしいなと思ったら、ディーラーやカー用品店に連絡して交換が必要かを判断してもらってください。
オイルそのものが減ってきたとき
ブレーキオイルは通常減ることがないものの、ブレーキパッドが消耗していると減少します。
リザーバータンクを確認し、上限と下限の線の間にオイルが入っているならば正常です。
しかし、下限の線を下回っている場合には点検をすべきでしょう。
この場合、ブレーキパッドも消耗している可能性が高いため、併せてディーラーにみてもらいましょう。
なお、ブレーキパッドは正常なのにもかかわらず、オイルが減っている場合には、オイル漏れの可能性があります。
こちらも深刻な異常であるため、すぐにディーラーに連絡をしてください。
1~2年前後が経過し交換時期が来たとき
ブレーキオイルが汚れていなくても、年数が経過すればオイルの品質は劣化します。
一般的な走行車なら2年、スポーツ走行する車なら、1年程度がオイル交換の目安です。
なお、走行距離でオイル交換指標を出す場合には、1万キロが交換の目安とされています。
スポーツ走行をしない場合でも、長距離ドライブや高速道路利用をするなら交換を早めのサイクルにしましょう。
ブレーキオイルの交換時期が来たら業者に依頼をしよう
ブレーキオイルの交換時期が来たら業者に依頼をしましょう。
ここでは、ブレーキオイルの交換する方法や費用について紹介します。
作業が頼める場所はディーラーやカー用品店
ブレーキオイルの交換が頼めるのはディーラーやカー用品店です。
ディーラーで交換を依頼すると、ブレーキ関連のメンテナンスも同時に頼めるのが強みといえます。
しかし、突然の依頼はスケジュールによってはできない可能性もゼロではありません。
日付に余裕をもち、予約をして来店をしてください。
一方のカー用品店は、素早くブレーキオイルを交換してくれる可能性が高いです。
しかし、純正部品を取り扱っていないお店もあります。
もしブレーキそのものを交換しなければならない場合には、対応が難しいでしょう。
ブレーキに明らかな異常がみられる場合にはカーディーラーを選ぶべきです。
オイルのみの交換で済みそうな場合にはカー用品店を選んでも問題はありません。
交換費用は高くても1万円以下で済む
ブレーキオイルの交換は、平均して30分程度で済みます。
かかる費用は高くても1万円程度のため、多額のお金を用意する必要はありません。
しかし、ハイブリッド車など一部の特殊な車の場合は、費用が高くなる可能性が高いため注意してください。
一般的な普通自動車や軽自動車などは、交換費用が工賃込みでも5,000~7,000円程度です。
DIY交換は絶対にNG!
ブレーキオイルは決して自分で交換してはいけません。
その理由は、以下の3つです。
・交換には専用のツールが必要
・交換時の空気混入が厳禁
・作業ミスがブレーキの停止などの深刻なエラーにつながるため
エンジンオイルと違い交換に非常に繊細な作業が要求されるため、必ずディーラーやカー用品店に交換を頼みましょう。
原則として、ブレーキまわりのパーツはすべて車のプロにメンテナンスを依頼してください。
ブレーキオイルの交換時期に関するよくある質問
ここでは、ブレーキオイルの交換時期に関するよくある質問3つに回答します。
・自主的なオイル交換が不要といわれる理由は?
・ブレーキオイル点検の仕方は?
・オイル交換をしないとどうなるの?
各質問の回答を以下に掲載したので、ぜひご覧ください。
オイル交換をしないとどうなるの?
オイル交換をしないと、ブレーキオイルが劣化して沸点は低くなってしまいます。
ブレーキオイルは沸騰すると、気泡が発生するものです。
沸騰したオイルではブレーキが効かなくなり、ベーパーロック現象が起こります。
見た目が汚れていないオイルでも、質が悪化している危険性があるため定期的な交換は必須といえるでしょう。
自主的なオイル交換が不要といわれる理由は?
オイル交換を自主的に依頼しなくてもOKといわれる理由は、年1回の定期点検でオイル異常をディーラーが見極めてくれるためです。
定期点検でオイルの交換をしており申し出をするタイミングがないから、交換は不要と勘違いしているユーザーは多い傾向にあります。
オイル交換不要論は、ユーザーの誤解から成立してしまっているだけにすぎません。
交換そのものは必要なため、不安があるなら定期点検で交換をしているのかを担当ディーラーに尋ねましょう。
ブレーキオイルの性能は運転精度に関係する?
規格オーバーのオイルを入れたとしても、ブレーキの精度はあがりません。
そのため、車ごとに決められたブレーキオイルがあるため必ず適切選びましょう。
もちろん規格が車の基準より低いオイルを入れてしまうと、ブレーキの精度が下がるため注意が必要です。
もしわからない場合は、カーショップの店員や整備工場などで質問するとよいでしょう。
まとめ
ブレーキオイルの交換時期は、車が1万キロを走ったときか、前回交換から1~2年経ったときです。
オイルの色である程度交換時期の見極めはできますが、正確なタイミングはディーラーやカー用品店で見極めてもらいましょう。
ブレーキオイル交換は素人では難しい作業のため、業者に必ず交換を依頼してください。