2023年05月16日

ブレーキは車の部品の中で最も重要な部品です。
安全に直結する部品のため、定期的に手入れやメンテナンスをしたいですが、目に見えない場所のためついつい忘れがちです。

ブレーキのメンテナンスなどが不十分な場合、足まわりにも影響を与えてしまいます。
今回は、ディスクブレーキが汚れる原因や掃除の方法などについてお伝えします。

合わせて、掃除やメンテナンスによって得られるメリットについても紹介するので、参考にしてください。

車のブレーキ｜仕組みにや構造について知る

車のブレーキには、ディスクブレーキとドラムブレーキの大きく分けて2つの構造があります。

	構造	特徴
ディスクブレーキ	ディスクローターをパッドで挟み、制動力を発生させる	シンプルな構造 メンテナンス性が高い 放熱性やコントロール性が高い
ドラムブレーキ	ドラムの中に扇形で広がるブレーキシューによって制動力を発生させる	複雑な構造 メンテナンスに手間がかかる 放熱性やコントロール性が悪い

街乗りをメインにした国産の軽自動車や普通車の多くは前輪にディスクブレーキを、後輪にドラムブレーキを採用しています。
海外の車や、スポーツ車・高級車は前後どちらもディスクブレーキを採用しているものが多く見受けられます。

汚れやすい理由とは

ブレーキを含んだ自動車の足まわりが汚れやすい理由は大きく分けて2つあります。

・地面から巻きあがる砂や泥などの汚れ
・ブレーキダストと呼ばれるブレーキから出る汚れ

車は走行中に砂ぼこりや泥を巻きあげるため、ホイールやタイヤなどに汚れが付着します。
舗装された道路をメインに走っていても、日々少しずつ汚れは付着し蓄積するため注意が必要です。

また、ディスクブレーキの場合は、ディスクローターをパッドで挟み込む構造です。
そのため、ブレーキをかけるとブレーキパッドが削れ、鉄粉（ダスト）が生じます。
雨などの水分や車からの油分などが起因して、ホイールなどにダストがベッタリと付着します。

ディスクブレーキは掃除などのメンテナンスが必要

現在の車の多くにはディスクブレーキ機構が採用されており、定期的なメンテナンスが必要です。

ディスクブレーキは構造上、停止時にディスクローターとブレーキパッドが激しく擦り合わさります。
これにより、削れ出た金属の粉塵がホイールなどに付着するのです。
金属粉や油などが原因の汚れは、放置すると落ちづらくなるため定期的な掃除が必要です。

合わせて、ブレーキまわりのパーツが次第に摩耗するため、定期的な掃除やメンテナンスが重要です。

メンテナンスの頻度はどのくらい

ブレーキまわりのメンテナンスは、定期点検などのタイミングに細かい箇所まで点検を依頼しましょう。

走行距離や車の使用年数に応じて検討してください。
また、定期点検の際にプロの方へどんな状態なのかなどを確認すると、状況が把握できるので大切です。

ブレーキダストの発生を抑える対策に、ダストが発生しにくいブレーキパッドへの交換などがあります。

クランツ株式会社は、ダストが発生しにくいブレーキパッドを生産しています。
掃除の頻度を少しでも減らしたいとお考えの方は、ご検討ください。

【解説！】ディスクブレーキを掃除する方法

ディスクブレーキは、ブレーキダストや油などが各部品やホイールに付着するため定期的な清掃が必要です。

しかし、ブレーキの分解には国家資格が必要なため、本格的に分解し各部品の掃除を実施する際にはプロへ依頼しなくてはなりません。
一般の方が下手に触れてブレーキの調子が悪くなってしまえば、命に危険が及ぶ可能性もあります。

また、分解をするまでの掃除となってしまえば費用も高くなる恐れがあります。

まずは、目に見える範囲のタイヤまわりの洗車から取り組みましょう。

特に長距離移動のあとやブレーキの使用頻度が多かった移動のときは、ブレーキダストが増えるため、帰宅後すぐに洗い落としてください。
また、タイヤまわりやホイールの裏側なども合わせて洗車・掃除をしましょう。

掃除の際には、水洗いに加えブレーキクリーナーなどを使用すると効果的です。

パーツ別のお手入れ方法を紹介

ブレーキ、タイヤなどの足まわりはどちらも定期的に掃除をするようにしましょう。

ブレーキに付着する油汚れやブレーキダストなどの掃除にはブレーキクリーナーを使用してください。
ブレーキクリーナーは、脱脂・洗浄どちらの汚れを落とせるため簡単に処理できます。

注意やポイント

・タイヤ：基本的に水洗い。洗剤によってゴムの劣化が進行しやすい。
・ホイール：水だけでなく薄めた中性洗剤やスポンジでしっかり汚れを浮かす。

洗車した際には、しっかりと水分を拭き取ってください。
水分が付着したまま放置すると錆の原因になるため、ホイールの劣化が進んでしまう恐れがあります。

掃除だけでなくメンテナンスも忘れずに

定期的な掃除とともに、メンテナンスも行いましょう。
清掃をしても、落としきれない汚れは蓄積していくため、制動のパフォーマンスを低下させる可能性があります。

安全面を担保する意味でも、定期的にメンテナンスを受けるようにしましょう。

ディスクブレーキの本格的な掃除と調整はプロに任せよう！

ブレーキは運転手だけでなく、周囲の方々の安全や命を担保する非常に重要な部品です。
そのため、事故を未然に防ぐ観点から分解・清掃するためには国家資格が必要とされています。
しかし、毎回持ち込み掃除を依頼するのはコストや時間がかかり大変です。

そのため、普段はブレーキクリーナーなどを使用し簡易的な掃除を実施するようにしましょう。
こまめにセルフメンテナンスを行っていれば、持ち込む頻度も減らせます。

まとめ

ディスクブレーキの汚れができる原因や掃除について解説しました。
車は、数万点ある部品から構成されており、中でもブレーキは安全を保つためにも重要です。

ディスクブレーキは、安全に車を止められるため多くの車両で採用している機構です。
掃除などのセルフメンテナンスにより寿命を延ばせます。
また、プロの方へメンテナンスを依頼するとより安心です。

快適なカーライフを過ごすためにも、ぜひご検討ください。